ご挨拶
この度、2024年度役員改選にともない会長に選任されました、鶴田啓洋と申します。
鹿児島県における精神保健医療福祉に携わる専門職能団体として、その社会的責任を全うできるよう、構成員とともに尽力して参ります。
よろしくお願いいたします。
2014年の8月に当協会は一般社団法人化されました。
大津敬前会長によると、当協会の法人化は『県協会が専門職団体として法人格を持つことで、現在の混沌とした社会状況や精神保健医療福祉の課題について組織として社会的な責務を果たし、声を出していく必要があった』とあります。
この法人化の目的に対応するため、2021年度には「鹿児島ビジョン」を掲げ、構成員の資質向上と協会の活性化にむけ、委員会活動を中心とした事業展開を続けています。また、関係機関・団体等と連携しながら、地域課題の解決や社会的要請に応えるべく、鹿児島市精神保健福祉交流センター(はーと・ぱーく)の指定管理事業をはじめ、行政によるピアサポーター養成に関する事業、ヤングケアラー支援に関する事業などを受託しています。
ソーシャルワーカーは、社会の歪みからはじき出され、生きづらさを抱えた人びとの側に立ち、具体的な支援に加え、それらを生み出す社会構造自体にアプローチしていく(社会変革していく)福祉専門職です。
現場実践においては、所属組織との関係性における葛藤や社会制度のあり方など、さまざまな障壁にぶつかります。ときに、悔しさや遣る瀬なさを抱え、自身のあり方や進むべき方向性を見失いがちになります。困難を抱えた多くのクライエントと同様、私たちもまた大きな社会の流れや不均衡な仕組みの中に取り込まれているのです。社会の潮流は、不安、孤立、支配、抑圧といったワードがより際立つ流れとなっています。誰しも他人事ではありません。
マニュアル通りの画一化された業務をこなすのではなく、クライエントの痛みに寄り添い、当事者と協同して社会課題に取り組み、社会変革を成し遂げるソーシャルワーカーの育成を目指したいと思います。
最後に、これまで当協会の活動をあたたかく見守り、支援いただいている関係機関・団体の皆様に心より感謝申し上げますとともに、今後とも引き続きご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2024年6月8日
一般社団法人鹿児島県精神保健福祉士協会
代表理事 鶴田 啓洋
プロフィール
- [名前]
- 鶴田 啓洋(つるだ あきひろ)
- [所属]
- 一般社団法人 Saa・Ya(しごと生活サポートセンターみずほ)代表理事